新築に宅配ボックス、いる?いらない?現場の正直な意見

新築に宅配ボックスは必要か アイキャッチ 外構

ネット通販が当たり前になって、新築の打ち合わせでもよく出てくるようになったのが宅配ボックスです。

「不在でも荷物を受け取れる」
「再配達を頼まなくていい」

便利そうですよね。実際、便利です。でも——「絶対つけた方がいい」とまでは、正直思いません。

外構や設備の工事をいろいろ見てきた立場から、今回は:

  • なぜ「絶対つけろ」とは言えないのか
  • 必要かどうかを分ける、たった一つの基準
  • つけるなら、場所と形で失敗しないポイント

を、正直にお伝えします。


「絶対つけた方がいい」とは思わない

宅配ボックスは便利だが必須ではない

まず、結論から。

便利だけど、必須ではない

宅配ボックスは、あれば便利です。それは間違いありません。

ただ、「必要ですか?」と聞かれると、絶対つけた方がいい、とまでは思いません。予算は限られているので、他に回した方がいい場合も多いからです。

大きい荷物が入らないと、意味がない

一番の理由がこれです。宅配ボックスには、サイズの上限があります。

  • 飲み物の箱買い
  • 大きめの家具や家電
  • 一度に複数の荷物が届いたとき

こういうときは、結局入りません。笑 そうなると、また不在票が入って、再配達を頼むことになる。「せっかくつけたのに」となりがちです。

そもそも、屋根付きガレージがあれば置ける

もう一つ、身も蓋もない話を。

屋根付きのガレージがあれば、荷物はそこに置いてもらえます。しかもサイズの制限がありません。宅配ボックスに入らない大きな荷物でも、置いてもらえます。

特に、シャッター付きで小扉がついているガレージなら、最高です。雨もかからないし、用心の面でも安心できます。

ちなみに、カーポートだとこうはいきません。屋根はあっても横から雨が入りますし、外から丸見えなので、防犯面では心もとないです。

「宅配ボックスをつけるか」を考える前に、そもそも荷物を置ける場所が家にあるかを考えてみると、答えが変わるかもしれません。


判断は「住んだ後の暮らし」で決まる

荷物の量や暮らし方で必要かどうかが変わる

では、どう判断すればいいか。

荷物がよく届く生活なら、あっていい

判断基準はシンプルで、住んだ後の暮らしを想像することです。

  • ネット通販をよく使う
  • 日中は家にいないことが多い
  • 荷物がしょっちゅう届く

こういう生活なら、宅配ボックスは活躍します。再配達の手間が減るだけでも、じゅうぶん価値があります。

小物中心なら、大きめのポストで足りる

一方、届く荷物が小物や書類くらいなら、話は変わります。

その場合、大きめのポストで十分なことが多いです。最近のポストは、A4サイズや小さな箱なら入るものもあります。わざわざ宅配ボックスを設置しなくても、用が足りるわけです。

「一概に要る/要らん」とは言えない

だから、正直なところ——一概には言えません。

「新築なら宅配ボックスは必須!」という話も見かけますが、暮らし方によってまったく違います。予算に余裕があってつけるなら、それは良い選択です。でも、無理をしてまでつけるものではない、というのが正直な意見です。


つけるなら、場所と形がポイント

宅配ボックスは設置場所と形が大事

つけると決めたなら、ここからは失敗しないためのポイントです。

注文住宅なら「玄関ドア横に壁埋め込み」が一番

僕が一番いいと思うのは、玄関ドアの横に、壁に埋め込むタイプです。

  • 玄関のすぐ横なので、分かりやすい
  • 独立して置かないので、邪魔にならない
  • 家の一部として、すっきり納まる

注文住宅なら、設計の段階でこれができます。後付けでは難しい、新築ならではの選択肢です。

雨対策は、庇や屋根でカバーできる

「壁に埋め込んで、雨漏りは大丈夫?」と心配になるかもしれません。

ここは、玄関に庇や屋根があれば、かなり雨は防げます。以前「幅広の庇」をおすすめする記事を書きましたが、玄関まわりに屋根があると、こういう場面でも効いてきます。

あとは、雨仕舞いをきちんとしてもらうよう、工務店にお願いすること。施工する側からすれば、当たり前の話ですが、一言伝えておくと安心です。

独立型なら、門柱と一体がいい

エクステリアメーカーの独立型を置く場合。正直に言うと、独立して置くタイプは、大きいポストとあまり変わりません。

置くなら、門柱と一体になっているものがおすすめです。

  • 配達員から見て、分かりやすい
  • ポストと一緒なので、動線もすっきりする

宅配ボックスは、配達員に気づいてもらえないと意味がありません。分かりにくい場所に置くと、そもそも使われずに不在票だけ入る、ということも起こります。


まとめ

宅配ボックスは暮らし方で判断する

まとめます。

「絶対つけた方がいい」とは思わない

  • あれば便利だが、必須ではない
  • 大きい荷物は入らないので、結局受け取れないことも
  • 屋根付きガレージ(シャッター+小扉)があれば、そこに置ける
  • カーポートは雨も入るし、防犯面では心もとない

判断は「住んだ後の暮らし」で

  • 荷物がよく届く生活なら、あっていい
  • 小物中心なら、大きめのポストで足りる
  • 一概に「要る/要らん」とは言えない

つけるなら

  • 注文住宅なら、玄関ドア横に壁埋め込みが一番
  • 雨対策は庇や屋根でカバー、雨仕舞いは工務店に一言
  • 独立型なら、門柱と一体型が分かりやすい

宅配ボックスは、「つけたら便利な設備」であって、「つけないと困る設備」ではありません。

大事なのは、自分の暮らしに合うかどうかです。荷物がよく届くなら価値がありますし、そうでないなら、その予算を別のところに回した方がいいかもしれません。

こういう設備は、カタログを見ていると全部ほしくなります。でも一度、住んでからの生活を具体的に想像してみてください。それが、一番確かな判断基準です。

業界の中の人として、これからも施主が知らずに損する仕組みを、正直に伝えていきます。

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