新築の外構で、ウッドデッキ。憧れますよね。
カタログでも一番きれいに見えるところです。休日にここでお茶を飲んで、子供が遊んで、という絵が浮かびます。
ただ、正直に書きます。
ウッドデッキは、必ず要るものではありません。
そのうえで、作るなら樹脂デッキ一択だと思っています。
この記事では、そのあたりを現場目線で書きます。
- そもそも、どれくらい使われているのか
- 天然木と樹脂、どちらを選ぶか
- デッキの下はどうなっているのか
- 家にくっつけて大丈夫なのか
憧れを否定したいわけではありません。作るなら、後悔しない作り方があるという話です。
そもそも、必ず要るものではありません

最初に、一番言いにくいことから書きます。
実感として、使うのは子供が小さいうちです
デッキが一番活躍するのは、子供が小さい時期だと思います。
夏にプールを出したり、外で遊ばせたり。確かにあると便利です。でもその時期は、長くても数年です。
子供が大きくなると、だんだん出なくなります。これが実感です。
我が家のデッキは、今は物干しスペースです
正直に書きます。
うちにもウッドデッキはあります。そして今、何に使っているかというと——物干しスペースです。
洗濯物を干す場所になっています。
でも、それは失敗ではありません
ここが大事なところです。
物干しになっているのは、失敗ではなくて用途が変わっただけです。毎日洗濯物を干す場所として、ちゃんと役に立っています。
問題なのは「何にも使っていない」状態です。
だから、作るなら先に用途を決めておくことをおすすめします。
- 子供を遊ばせる
- 洗濯物を干す
- 物を一時的に置く
- 外で食事をする
何でもいいんです。決まっていないまま作ると、使われないまま古くなります。
→ 詳しくはこちら:外で使うものは、設計段階で場所を決めておく
結論:必須ではありません
「必ず要りますか」と聞かれたら、いらんのちゃうかな、というのが正直なところです。
設置する場所にもよりますし、暮らし方にもよります。なくても困らない家はたくさんあります。
そのうえで「でも欲しい」なら、以下を読んでください。作るなら、ちゃんと作った方がいいからです。
作るなら、樹脂一択です

ここからが本題です。
自分が選ぶなら、樹脂デッキです
自分で選ぶなら樹脂デッキ一択です。理由はシンプルで、メンテナンスが楽だから。
これに尽きます。
ただし、天然木がダメなわけではありません
誤解されたくないので書いておきます。天然木が悪いという話ではありません。
自分で手入れできる、まめな人なら天然木でも大丈夫です。木の質感は樹脂では出ません。手をかけられるなら、その価値はあります。
問題は「ほったらかしタイプ」の場合です。その場合は樹脂一択です。
天然木は、材料と塗料で差が出ます
天然木を選ぶなら、知っておいてほしいことがあります。
設置する方角、最初に使う材料、塗料。この3つでかなり差が出ます。
- 高くて硬質な、デッキ向きの材料を使えば、かなり長持ちします
- 逆に材料をケチって、塗料もケチると、3年くらいで反ってきます。塗り替えも必要になります
つまり天然木は、最初にお金をかけるかどうかで寿命が変わります。安く作ると、安い分だけ早く来ます。
樹脂の弱点は「夏に伸びる」こと
樹脂にも弱点はあります。夏にかなり伸びます。
ただ、これはメーカーがあらかじめ伸び縮みを想定して作っています。だからそこまで神経質にならなくて大丈夫です。
判断は、これだけです
まとめると、判断基準は一つです。
自分はまめな人間か、そうでないか。
まめなら天然木もアリ。ほったらかしなら樹脂。それだけです。
→ 木の手入れの話は、フェンスの記事にも書きました:目隠しフェンスの高さ、1.6mで足ります
デッキの下は、こうなっています

読者が見ていないところの話をします。
基礎までは要りませんが、束石は使います
デッキに、建物のような基礎までは必要ありません。
ただし束石(つかいし)という基礎ブロックは、必ず使います。これでデッキを支えます。
地面の状態によって、やり方が変わります。
- 土のまま施工する
- 土間コンクリートを打ってから設置する
- 砂利の庭なら、基礎ブロックを置いてから設置する
土のままでも、束石は使います。地面に直接置くことはありません。
→ 基礎の考え方は、物置の記事と同じです:物置、置く前に考えてほしいこと。基礎と置き場所の話
草より、落ち葉が溜まります
デッキの下について、よくある心配は「草が生えるのでは」だと思います。
草は生えにくいです。デッキで覆われるので日が当たりません。ただしゼロではありません。
それより現実的なのは、落ち葉やゴミが溜まることです。風で吹き込んで、下に溜まっていきます。
だから「掃除できる位置」に作ります
溜まるなら、掃除できるようにしておけばいい。それだけです。
デッキの前や横にスペースがあれば、ほうきやブロアーで掃除できます。
逆に、三方を壁や塀で囲まれた場所に作ると、手も道具も入りません。そうなると溜まる一方です。
作る場所を決めるときに、「下を掃除できるか」を一度考えてみてください。
家には、固定しません

ここは、心配している人が多いと思うので書いておきます。
よくある心配
ウッドデッキは家のすぐ横に作るので、こういう心配をされます。
- 木を家にくっつけたら、シロアリの通り道にならないか
- 外壁にビスを打って、そこから雨が入らないか
- 家とデッキの取り合いから雨漏りしないか
もっともな心配です。でも——
そもそも、家には直接固定しません
基本的に、デッキを家に直接固定することはありません。
イメージとしては、家の横に置いてある感じです。デッキはデッキで束石の上に自立していて、家とは別物として成り立っています。
だから、外壁にビスを打って固定するという作り方は、基本的にしません。
樹脂なら、シロアリの心配も要りません
もう一つ。樹脂デッキなら、そもそも木ではないのでシロアリの被害はありません。
天然木の場合は、木である以上シロアリのリスクはゼロではありません。ただ、家に固定していないので、デッキから家へ、という道にはなりにくい作りです。
ここも「樹脂一択」とおすすめする理由の一つです。
まとめ

整理します。
そもそも必要か
- 必須ではありません。なくても困らない家はたくさんあります
- 一番活躍するのは子供が小さいうち。その時期は長くても数年
- 我が家のデッキは、今は物干しスペースです。でもそれは失敗ではなく用途が変わっただけ
- 作るなら、先に用途を決める。決まっていないと使われないまま古くなります
材料は樹脂一択
- 自分で選ぶなら樹脂。理由はメンテナンスが楽だから
- ただし天然木がダメなわけではない。まめに手入れできる人なら天然木もアリ
- 天然木は方角・材料・塗料で差が出る。ケチると3年くらいで反る
- 樹脂の弱点は夏に伸びること。ただしメーカーが想定済みなので神経質にならなくていい
- 判断基準は「自分はまめか、ほったらかしか」だけ
デッキの下
- 建物のような基礎は要らないが、束石は必ず使う
- 土のまま / 土間コンを打ってから / 砂利なら基礎ブロック
- 草は生えにくいが、落ち葉やゴミが溜まる
- 前や横にスペースがあれば掃除できる。作る場所を決めるときに考えておく
家との関係
- 家には基本的に直接固定しません。横に置いてあるイメージ
- だから外壁にビスを打つ心配も、取り合いの雨漏りの心配も要りません
- 樹脂ならシロアリの被害もありません
最後に
「いらんのちゃう」と書いておいて、自分の家にはある。矛盾しているようですが、そうでもありません。
必須ではないけれど、あればあったで使い道はある。うちの場合はそれが物干しでした。
大事なのは、何に使うか決めてから作ること。そして作るなら、手入れが続く作り方をすること。この2つだけです。
業界の中の人として、これからも施主が知らずに損する仕組みを、正直に伝えていきます。

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