「注文住宅で何が一番後悔されるか、知ってます?」
…答えはコンセントです。
SUUMOが行った調査で、実に23.5%の人がコンセントの位置や数で後悔しているという結果が出てるんです。これ、後悔ランキングのぶっちぎり1位。間取りでも、収納でも、お金でもなく、コンセント。
「いやいや、コンセントなんて簡単やん?」って思いますよね。
…ハッキリ言わせてください。そう思ってる人ほど、後悔します。
僕は現役の一級建築施工管理技士で、木造戸建ての現場をずっと見てきました。そんな現場のプロから、絶対伝えたい本音があります。
コンセント位置を工務店任せにすんのは、絶対にやめた方がいい。
理由はシンプル。工務店は「あなたの生活」を知らんからです。
この記事では、「使う場面」から逆算してコンセント位置を考える方法を、プロ目線で全部お伝えします。読み終わる頃には、コンセントで後悔する確率がほぼゼロになるはずです。
なぜコンセントで失敗するのか?根本原因は「数を考える」発想にある

ここ、超大事な話します。
施主さんがコンセントで失敗する一番の原因は、ずばりこれ。
「コンセントの数」だけを考えてる
打ち合わせで施主さんが言うセリフ、よく聞くのがこれです。
「リビングは4個、寝室は2個、キッチンは…」
これ、順番が完全に逆なんです。
正しい考え方は「使う場面 → 位置 → 数」
プロ目線で言うと、コンセント計画の正解は完全にこの順番。
- 何をどう使うかをイメージする(家族で鍋する、PCで仕事する、加湿器置く…)
- その場所をマップに落とす(ダイニングのこの位置、ソファの横…)
- 必要な数を計算する
施主さんが間違えるのは、1番目をすっ飛ばして3番目から考えてるから。生活のイメージなしに数だけ決めても、いざ住んだら「あ、ここ要らんかった」「あ、ここに欲しかった」が必ず起こります。
なぜ工務店任せはアカンのか
ここで、「じゃあ工務店のプロに任せたらええやん」って思うかもしれません。
それが一番アカンです。
理由を施工管理目線で解説しますね。
工務店が出してくる標準的なコンセント配置図は、いわゆる「平均的な家」を想定したテンプレートです。リビング4個、寝室2個、みたいな決まりがある。
でも、あなたの家はあなたの家族が住む場所です。
- ホットプレートで月1で焼肉する家
- 子供が宿題でPC使う家
- 在宅勤務でずっと書斎にいる家
- ロボット掃除機を毎日動かす家
これ、全部コンセント配置の正解が違うんです。工務店はあなたの生活パターンを知らんから、そこまで配慮できません。
「自分の家のことは、自分が一番のプロやと思って打ち合わせに臨む」
これがコンセント計画で失敗しないための、一番大事なマインドです。
プロが「ここは絶対外すな」と思う3大エリア

ここから本題。施工管理として現場で見てきて、「このエリアのコンセントが充実してる家は満足度が高い」と確信してる3大エリアを紹介します。
エリア1:ダイニングテーブル周り(最重要)
これ、施主さんが100%見落とすけど、プロは絶対外さないエリアです。
なぜ大事か。家族の楽しい時間って、実はダイニングテーブルで起こることが多いんです。
こういう場面、ありませんか?
- 寒い冬は家族で鍋を囲みたい
- 月1でホットプレートで焼肉やお好み焼き
- たこ焼き器でたこ焼きパーティ
- カセットコンロでしゃぶしゃぶ
- 子供の宿題でノートPCを充電しながら使う
- 親世代が来た時に充電できる場所が欲しい
これ全部、ダイニング周りにコンセントがないと成立しないんです。
ダイニング周りの理想的なコンセント配置
施工管理目線でおすすめしたいのは、以下の組み合わせ。
- テーブル真下の床コンセント(1〜2口):鍋やホットプレートの定位置
- ダイニングの壁面コンセント(2〜3口):充電器やライト用
- アース付きコンセントを最低1口(家電によっては必須)
「床にコンセント?」って思うかもですが、これがあるとダイニングの主役家電がストレスなく使えるんです。延長コードを引きずる生活から解放されます。
エリア2:リラックス空間(ソファ・読書スペース)
リビングのソファ周り、または書斎の作業スペース。現代人がスマホ・PCを最も触る場所です。
ここで多い失敗が、「ソファの真後ろにコンセント置いた」パターン。一見便利そうですが、ソファに座ったままコードを引っ張ると…
- ソファの隙間に手を突っ込まないといけない
- コードがソファに挟まる
- 背もたれが邪魔で抜き差ししにくい
ソファの「横」または「近くの壁」に配置するのが正解です。具体的には、サイドテーブルが置けそうな場所や、壁から30〜50cm離れた位置が理想。
リラックス空間で想定したい家電
- スマホ・タブレット・スマートウォッチの充電
- ノートPC・モニター・卓上ライト
- 加湿器、空気清浄機(一年中使う家庭が多い)
- マッサージ機、フットウォーマー
- 間接照明、Bluetoothスピーカー
これだけ並べると、ソファ1脚周りで最低3〜4口は欲しいことが分かります。
エリア3:キッチン周り
キッチンは、家電が増えがちな場所のNo.1です。新婚さんは「最低限でいいや」と思いがちですが、住んでるうちに必ず家電が増えます。
キッチンで使いがちな家電リスト
- 電子レンジ、トースター、オーブン(固定)
- 炊飯器、電気ケトル(固定)
- コーヒーメーカー、エスプレッソマシン
- ミキサー、フードプロセッサー
- ホットクック、ヨーグルトメーカー、低温調理器
- 加湿器、空気清浄機
- 冷蔵庫横の小型冷凍庫
「うちは料理しない方やから少なくていい」って言ってた施主さんが、入居後に「コーヒーメーカー欲しい」「加湿器置きたい」ってなって、結局コンセント不足で困るパターン、めちゃくちゃ多いです。
キッチンの配置で意識したいこと
- 作業台の上(コーヒーメーカー、ミキサー用)
- レンジ・トースター置き場(高さ別に2列が理想)
- 冷蔵庫横(横に置く家電用、見落としがち)
- キッチン入口あたり(掃除機やロボット掃除機の充電用)
- アース付きコンセントを必ず(電子レンジ、洗濯機など指定家電あり)
施主が見落としがちな「プロの追加提案」5箇所

3大エリアを押さえたら、次はプロだから提案できる「あったら超便利」な5箇所です。
①玄関収納の中
電動アシスト自転車のバッテリー充電、これ意外と困るんです。リビングまで持ってくのも面倒、屋外コンセントは雨が心配。
玄関収納の中に1口あるだけで超快適。掃除機の充電場所にも使えます。
②階段下・廊下の中央
掃除機をかける時、コードレスじゃない場合は階段の途中で電源が届かない問題が起きます。
廊下の中央に1口あるだけで、家中をストレスなく掃除できる。ロボット掃除機の充電基地にしてもいい。
③屋外コンセント(最低2箇所)
屋外コンセントを「あんまり使わんやろ」と省略する施主さん、後で絶対後悔します。
屋外で使う場面
- 高圧洗浄機(外壁・車・玄関掃除)
- イルミネーション(クリスマスや誕生日)
- 電気芝刈り機・庭用工具
- 将来のEV充電(これマジで重要)
- 子供のプール用ポンプ、夏のミスト
家の前面と裏側、最低2箇所は必須です。後付けすると外壁工事になって何万円もかかります。
④洗面所
洗面所のコンセント、最低3口は欲しいです。
- ドライヤー(常設)
- 電動歯ブラシの充電
- ヘアアイロン、ヘアドライヤー、シェーバー
- 加湿器(冬場の洗面所、結構乾燥します)
「ドライヤーだけだから1個で…」って言う施主さん、絶対後で「あ、ヘアアイロン使いたい」ってなります。
⑤寝室の頭元(両側必須)
寝室で致命的な失敗パターンが、頭元のコンセントがベッドの片側しかないケース。
夫婦で寝てる場合、両側にスマホ充電したいんです。片側にしかコンセントがないと、毎晩コードを長く伸ばすか、片方が常にイライラする生活になります。
ベッド両サイド、それぞれ最低2口ずつが理想。スマホ充電・スマートウォッチ充電・読書ライトを想定すると、足りないんです。
配線図は必ず自分で確認しろ。プロが見るチェックポイント

ここから、ちょっと玄人っぽい話します。
施主さんは打ち合わせの最後の方で「電気配線図」をもらいます。多くの施主さんが、これをちゃんと見てない。
ぶっちゃけ僕ら現場監督からしたら、「配線図を見ない業者なんておるんかいな?」ってレベルで、業界ではチェックして当たり前の図面です。施主側も、必ず自分の目で確認してください。
施主が見るべき3つのポイント
①コンセントの位置と高さの記載
配線図には、コンセントの位置(壁のどこにあるか)と、高さ(床から何cmか)が書いてあります。家具の配置を頭に浮かべながら、すべての位置を確認してください。
②回路の振り分け
各コンセントが、どのブレーカー(回路)につながってるかが書いてあります。同じ回路に消費電力の大きい家電(エアコン、電子レンジ、ドライヤー等)が集中してると、ブレーカーが落ちまくります。
「キッチンの電子レンジと、ダイニングのホットプレートが同じ回路」みたいなのは要注意。同時使用で確実に落ちます。
③アース付きコンセントの位置
冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、温水洗浄便座など、アース付きコンセントが必須の家電があります。配線図でアース付きの場所が確保されてるか、必ず確認。
プロから見て「ヤバい配線図」の特徴
- コンセントの数が異様に少ない(部屋面積に対して妥当でない)
- 高さの記載がない、もしくは全部床上25cmで統一されてる
- 屋外コンセントが1箇所もない
- 回路の振り分けが書いてない
こういう配線図が出てきたら、遠慮なく「これ大丈夫ですか?」と質問してください。誠実な業者なら、ちゃんと説明してくれます。
絶対やめてほしい3つの失敗パターン

最後に、プロとして「これだけは絶対やめてほしい」失敗パターンを3つだけ。
失敗1:家具の配置を決めずにコンセント位置を決める
これ、コンセント失敗の8割の原因です。
家具配置が後から決まると、せっかくのコンセントがベッドの裏に隠れる、ソファの後ろで使えない、冷蔵庫で塞がれる、こんなことが必ず起こります。
対策:間取りが固まる段階で、家具の配置図をざっくり作ってください。「リビングのソファはここ、ダイニングテーブルはここ」と決めてから、コンセント位置を打ち合わせる。これだけで失敗が激減します。
失敗2:「お任せします」で打ち合わせを終える
「コンセント位置はプロにお任せします」、これ最悪パターン。
工務店任せの結果、標準的すぎる配置になって、あなたの家族の生活に合ってない家ができます。
対策:打ち合わせ前に、家族会議を開いてください。「リビングで何する?」「ダイニングでホットプレート使うか?」「掃除機どう使う?」、こういう生活パターンを家族で話し合ってから打ち合わせに行く。自分たちの生活を自分たちで設計する意識を持ってください。
失敗3:図面チェックを省く
電気配線図、難しそうに見えても、ちゃんと見れば分かります。
「業者がプロやから大丈夫」と省略するのが最大のリスク。見ない業者もそらおるかもしれん(僕は見ない業者は知らんけど…)、そういう業者に当たった時の保険として、自分でも確認する習慣をつけてください。
施主が打ち合わせでやるべきチェックリスト

ここまで読んでくれたあなたへ、実用的なチェックリストを置いておきます。打ち合わせ前にこれだけ準備してください。
打ち合わせ前にやること
- 家具の配置をざっくり決める(特にソファ、ベッド、ダイニングテーブル、テレビ)
- 家族で「使う家電リスト」を全部書き出す(既に持ってるもの+将来欲しいもの)
- 「家でやりたいこと」を家族会議(鍋、PC作業、楽器、運動など)
- スマホ・PC・タブレットの充電場所を決める
- 季節家電(加湿器、扇風機、サーキュレーター)の置き場所を考える
打ち合わせ中に確認すること
- 配線図の現物をもらう(口頭の説明だけで終わらせない)
- 全部のコンセントについて「高さ」を確認
- アース付きコンセントの位置を確認
- 屋外コンセントが2箇所以上あるか
- 寝室・洗面所・キッチンの数が十分か
- 回路の振り分け(同時使用で落ちないか)
打ち合わせ後にやること
- 配線図のコピーを家に持ち帰って家族と再確認
- 気になる部分があれば遠慮なく追加要望を出す
- 着工前なら無料で変更可能、これ大事
まとめ。コンセントは「数」じゃなく「使う場面」で考えろ
長くなったので、まとめます。
コンセント計画で失敗しない原則
- 「数」より先に「使う場面」をイメージする
- 工務店任せは絶対ダメ。自分の家のことは自分が一番のプロ
- 家具配置を決めてからコンセント位置を決める
- 配線図は必ず自分の目で確認する
絶対押さえたい3大エリア
- ダイニングテーブル周り(鍋・たこ焼き・PC充電に必須)
- リラックス空間(スマホ・PCの充電場所)
- キッチン周り(家電は確実に増える)
見落としがちな5箇所
- 玄関収納内
- 階段下・廊下中央
- 屋外コンセント(最低2箇所)
- 洗面所(最低3口)
- 寝室の頭元(ベッド両側)
家づくりは一生に一度の超高額な買い物。たかがコンセント、されどコンセント。後悔ランキング1位という事実を踏まえて、ちゃんと向き合ってください。
僕は現場のプロとして、施主が知らんと損する仕組み、これからもバラしていきます。次の記事もぜひ読んでくださいね。
もしまだ読んでない方は、過去の記事もぜひ:


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